秋田県仙北市ってどんなところ?

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人口25,860人(推計人口、2019年12月)
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仙北市移住支援サイトこちら

仙北市は、秋田県の東部中央に位置する都市です。東側の市境は岩手県の八幡平市や岩手郡雫石町、和賀郡西和賀町と接しています。

元々は、田沢湖の東側にある田沢湖町、西側にある西木村、双方の南側にある角館町の3つに分かれていましたが、2005年に合併しました。 かつては同じ秋田県に「仙北町」という自治体がありましたが、合併で消滅し、大仙市の一部となっています。

仙北市になる前は、3町村とも仙北郡だったため、現在の市名になったわけです。 全域が横手盆地の中にあり、夏は30℃を超える日がある一方で、冬は平均気温が氷点下になります。降雪量も1メートルを超えるほどです。

ただし、山間部と平野部では違いがあり、どちらかといえば平野部のほうが温暖で降水量も多い傾向があります。

また、1年を通して日照時間が少ない=天気の良くない日が多いのが特徴です。 仙北市には秋田新幹線が走っており、田沢湖駅と角館駅に停車します。角館駅からであれば、東京駅まで約3時間です。

逆に県内で最も人口が多い秋田市へ向かうなら、45分ほどで到着します。 最寄りの空港は秋田空港で、角館からは車で1時間程度です。

羽田空港や新千歳空港、伊丹空港、中部国際空港行きの便が運航されています。交通の利便性は良いといえるでしょう。 仙北市は山々に囲まれており、中央には田沢湖があります。

南部を流れる玉川は、渓谷や滝、ダムなどがあり、見どころがいっぱいです。バスで行けるところもありますが、車があれば時間の制約を受けず、行動範囲も広がるでしょう。

仙北市では子育て支援の一環として、気軽に相談・交流できる場を設けています。例えば、子育て支援センターや子ども家庭総合支援拠点、さくラッコなどです。

これらによって、子育ての悩みやトラブルを早期に解消できるようにしています。 仙北市の賃貸住宅は、1DKが4万円台、2DKが4万円台後半から5万円台前半が相場です。ほとんどが旧角館町に集中しています。

秋田県仙北市の移住支援制度

秋田県仙北市の移住支援制度

続いて、仙北市ではどのような移住支援制度を実施しているのか見てみましょう。

仙北市定住促進奨励金

5年以上仙北市外に住んでいた人が、仙北市で住宅を取得して移住すると、土地や家屋にかかる固定資産税と同額が、初年度から3年間交付される制度です。

申請には、その年度の固定資産税の完納が分かる書類が必要なので、事前に納税しなければいけません。それでも、高額なだけに全額戻ってくるのは有難いといえるでしょう。

仙北市就業者等移住支援金

直近10年間のうち、5年以上東京23区に住んでいたり、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から東京23区に通勤していた人が対象です。

仙北市に移住して、秋田県の移住支援金マッチングサイトに掲載された求人に就業したり、対象となる事業を起業したりすると、移住支援金が支給されます。金額は単身での移住が60万円、家族での移住が100万円です。

自分の意思で移住して、東京23区内の企業に所属したままテレワークを続ける場合も対象になります。なお、同じ東京圏でも山村や離島、過疎地などの条件不利地域は対象外です。

オンライン移住相談

新型コロナウイルスの影響で、仙北市でも移住フェアでの対面相談ができない状況ですが、代わりにオンラインでの移住相談を受け付けています。

ビデオ通話アプリの「Zoom」を利用できるパソコンやスマートフォン、タブレットが必要です。 対応は平日のみで、一度に最長40分まで相談できます。顔を見ながら相談できるので、意図が伝わりやすく安心です。

秋田県仙北市の観光情報

秋田県仙北市の観光情報

最後に仙北市でおすすめの観光スポットを3つ紹介します。

田沢湖

田沢湖は日本で最も深さのある湖です。最大深度は423.4メートルにもなります。強酸性であり、美しい青色と透明度の高さでも有名です。 湖を囲むように県道が走っているため、車や観光タクシーで一周できます。

また、4月から11月までは、遊覧船に乗って湖を周遊することも可能です。夏場はキャンプも楽しめます。 旧西木村側の畔に立つブロンズ像は「たつこ像」と呼ばれ、湖の水を飲んで竜に姿を変えた少女の伝説がモチーフです。

乳頭温泉郷

仙北市は温泉が豊富ですが、その中でも乳頭温泉郷は全国的に知られており、泉質を再現した入浴剤も販売されています。 場所は田沢湖の東側です。

国道341号線から県道127号線(駒ケ岳線)に入り、途中の分岐点で県道194号線(西山生保内線)を進むと最奥にあります。 全部で7つの入浴施設があり、それぞれ源泉が異なるため、泉質はバラバラです。

宿泊客限定で「湯めくり帖」が販売されているので、入り比べてみると良いでしょう。場所が離れている入浴施設もあるので、レンタサイクルを使うと便利です。

ちなみに、乳頭温泉郷までの道のりには、田沢湖高原温泉郷など、いくつかの入浴施設が点在しています。温泉好きなら、ぜひとも立ち寄りたいところです。

抱返り渓谷

玉川は仙北市の北から南に向かって流れています。その中で、遊歩道が整備され渓谷の壮観な眺めを楽しめるのが「抱返り渓谷」です。駐車場から「神の岩橋」という吊り橋を渡り、対岸にある遊歩道を進みます。

断崖に囲まれながら奥まで進んでいくと、見えてくるのが「回顧(みかえり)の滝」です。距離にして1キロ程度と、ちょっとしたハイキングにも向いています。

倒木や崩落などによって、行けるところが限られる場合があるので、事前に観光協会に確認すると良いでしょう。本来であれば、上流にある神代調整池や夏瀬ダム、夏瀬温泉まで歩いていけます。

まとめ

仙北市には秋田新幹線の駅があり、東京方面へのアクセスが便利です。秋田空港も利用できます。田沢湖をはじめ、自然を堪能できる観光地が多く、温泉も楽しめるのが魅力です。車があれば、気軽に足を延ばせるでしょう。